千鳥が原のトーチカ群

西海岸と南海岸に挟まれた「千鳥が原」は米軍の上陸作戦に備え、多くのトーチカが構築されていました。
中には飛行機(一式陸攻)の胴体を利用したトーチカもありまして、当時の資材不足を認識させられます。
現在はほとんど雑草に覆われていますが、この一帯で小高くなっている所は全てトーチカの跡です。
戦果に関しましては、残念ながら米軍上陸前の爆撃と艦砲射撃で、殆どが壊滅してしまったようです。

GoogleMapによる航空写真

トーチカ群から東南東方向の上陸海岸を臨みます。
丁度米軍が丘を越えて来た所を狙い撃ち、と言うポジションです。
画面右の山は摺鉢山。
トーチカの部分は小高くなっています。
この辺り一帯、トーチカだらけです。

当時は周りに土を盛るなどして、念入りに擬装していたそうです。
爆砲撃の影響や、長い年月を経て、今は剥き出しになっています。
数あるトーチカ群で一番目に付き、
なおかつショッキングなのがこのトーチカ。
飛行機(一式陸攻)の胴体を利用して、内部をトーチカ化しています。
もう殆ど鉄材なんて無かったと思われます。
←撮影:O氏
トーチカ入り口(機体側)
恐らく翼だったと思われる部分
トーチカ入り口(後方コンクリート側)
機体トーチカ内部。

当時は貴重なコンクリートと
現地の石を組み合わせて作ったようです。
資材なんてろくに無かったんだろうなぁ。
飛行機トーチカから摺鉢山を臨む
すぐ傍の別のトーチカ
こんな形のトーチカもありました。
外見はUFOのようです。
天辺にハッチのような物がありますが、中には入れませんでした。

近くにある何かの兵器の残骸です。
対空機銃の台座でしょうか?
近くの貯水槽らしき物です。

ブラウザの「戻る」で硫黄島のマップに戻ります。