2017-12-19(火) 上信電鉄(荒船の湯編)

撮影データ:PENTAX KS-2+DA17-70f4とiPhone6で撮影。
画像はクリックで拡大します。


今年は銚子ばっかり行っていたので、たまには違う所にと思い・・・

群馬県甘楽(かんら)郡下仁田(しもにた(「だ」ではない))町の名産に「葱」があります。
別名「殿様葱」と呼ばれているくらい極上の味でして、一度食べたらやめられない中毒性ややありの美味しいネギです。
いつの時代かは知りませんが江戸の殿様がわざわざ下仁田から運ばせたくらい美味の葱なので「殿様葱」と呼ばれるようになったということです。
まあ、下仁田葱の味なら確かにそうですね。生産量も少なく、極上物は都市圏の料亭や割烹に回されてしまうので
埼玉のスーパーに並ぶことはほとんどありません。

という訳で今年も買い出しに行って参りました。
今は下仁田のJAやら生産組合やらで葱の通販もやっているようですが、
ワシは現地に行って地元の人と話をしながら買うのが好きなので、小旅行を兼ねて行ってきました。

通勤時間と被るのは嫌なので、武蔵野線の始発で出発。この日の関東はかなり冷え込みまして、
まだ真っ暗な北朝霞のホームで震えてしまいました。


南浦和から京浜東北線、浦和から高崎線のグリーン車で高崎を目指します。
それにしても普通車はこの時間でもそこそこ混雑していますが、ガラガラのグリーン車の魅力には毎回負けてしまいます。
平日は若干お高めの料金設定ですが、価格相応の空間がそこにはあります。今回は下段の最後部に陣取ってみました。
この席、ブラインドを閉めるとちょっとした個室みたいでかなり落ち着きます。
このサロの魅力、ぜひ銚子行きの総武本線にも導入して欲しいですな。
217系の総武快速は東京発でグリーン車があるのは良いですが佐倉までしか行かないし、
千葉発の各駅停車は銚子まで直通だがグリーンが無いし、房総特急はあんな感じだしなぁ。
付け加えさせてもらうと総武線の各駅停車、この時期節電かなんか知らんが寒すぎ。なんで車内で震えなくちゃいかんの?
ホント、千葉勤労の息のかかった区間は情けないです。JR東の本社もこいつら全員クビにしちゃえばいいのに。
そもそも久留里線の時も新型車両の導入を渋った連中ですからね。今時キハ30とか使ってて喜ぶのは鉄オタだけだってw
 
高崎駅に到着。快適なグリーン車で爆睡しちゃいましたので、高崎まであっという間。しかし寒い!現在-2℃でございます。

2番線に到着したので隣には入線中の八高線の車両が!
あれに乗ればキハによる高麗川までの小旅行になるのですが今日はダメ。上信電鉄の方に行くんですよ〜。
それにしても「八高線ワンマン発車ベル鳴りません」は縦書きなのに何故左から書いてあるの?
これだと「鳴りません発車ベルワンマン八高線」ってなっちゃいますよね(笑)
それとももしかして横に読むのか?
「八ワ発鳴高ン車り」・・・・・よしなさいって(^_^;)


上信電鉄ホームに向かいます。いつも思うのですがホームは繋がってるのに
何故陸橋を跨がなければならないのか?
そのまま0番線から乗れるようにすればいいんですよ。簡易IC読み取り機設置して。
お客様には非常に不便をかけているのに、よっぽどの事情でもあるんですかね?
あ〜、メンドクセ。

一旦JRの改札を抜けます。そこから外に出て上信電鉄の改札を目指します。
途中の駅そば屋から濃厚な醤油出汁の香りが漂い食欲を誘います。

早朝の湯気が立ってるそば屋さん+醤油の匂い、いいですよねぇ。

上信電鉄の窓口で一日乗車券を買います。機械で購入すると硬券は出て来ないので敢えて窓口で購入します。

富岡しるくちゃんのグッズは種類こそ増えましたが、もうちょっとなのが多くて購入は控えました。
こういう所が鉄道ファンの心を掴めていないというか何というか。
銚電さんはその部分は理解していて、購入意欲の湧く外川つくしちゃんのグッズをいい感じで販売しています。

それよりも上信電鉄高崎駅の改札に凄い美人さんが勤務していました。
中島さんと仰るのですが、ポップのしるくちゃんより可愛いのでは?と思えるくらいでした。
写真は撮り忘れてしまいましたが、今後銚電の袖山さん同様、上信電鉄のアイドルになってくれると良いですね。
「おはようございます」「ありがとうございます」の挨拶もしっかりしていて好感が持てました。


さて下仁田を目指しますが、ちょうどこの時間の上信電鉄は通勤通学時間。
かなりの乗車率で肩身が狭いです。
それに増して上信電鉄特有のあの揺れ。慣れてない自分は立ってられないですけど、遠くの山々を眺めながら踏ん張ります。
そんな混雑も高崎商科大学前駅で学生さんが大量に降ります。それで車内の乗車率は4割位まで減りました。


 吉井駅にて。蒟蒻畑のマンナンライフはこの沿線が本拠地。

上州富岡に到着。今回、富岡製糸場はパス。というよりもう行かないでしょう。
あそこは2回も行けば大体の内容は把握できますし、リピートする目的も皆無です。
遺産登録はされていますがリピート要因を持ち合わせていない事が今後致命的になってしまうでしょうか?

交換列車として東武顔の200系が参上。
あれ?この車両旅客扱いしてたっけ?と後方を見ると何と貨車を引いているではありませんか。
なかなか貴重な編成です。今時旅客+貨物の混合編成ですら貴重なのに200系とホキのコラボなんてそう見られるもんじゃありませんよ。
ちゃんと構えて撮りたかったけど、不意打ちだったんでしょうもない構図です、残念。
  クモハな200系に萌え

さて、上州富岡を過ぎると乗車率はこんなもん。地方ローカル鉄道っぽくなってきました。
  車内絵葉書

下仁田に到着。相当な寒さを覚悟していましたが、やはり日が出ている間は暖かい。
イヤーマフラーは無しでも普通に歩けますね。
 

 Amazonでも取り扱ってますよ。



下仁田駅に「所さんの目がテン」のスタッフがロケに来ていました。
健康を取り扱う番組なので「こんにゃくが云々」と撮影していましたよ。
24日放送分なのかな?


今日はここから山の奥、荒船の湯を目指します。
初めて行く温泉ってドキドキしちゃいますよね。
ちょうど駅前からのシャトルバスが出ているのでそれを待つこと10分ほど・・・・

バスが来ましたっ・・・・て、ハイエースじゃん(^^ゞ


マイクロみたいな車両を想像していたオイラは結構ビックリ(^^)。
これ、老人ホームの町内送迎バスみたいだ・・・。
で、200円払って荒船の湯まで乗せてもらいますが乗客は私一人。これじゃタクシーだよ。

車中でも運転手さんとマンツーマンでお話し。
まるでどう森のオープニングみたいだ。



途中からどんどん山奥に入っていきます。
このまま拉致られて奴隷にされてしまうのではないかと思えるくらい延々と山に入っていきます。
30分程バスに乗りますが、これで200円なんて申し訳ないくらい。
その内道路の中央線も無くなり、一方通行のような道路幅をガタゴトと走ります。
荒船の湯入口に到着。のどかな山間部はつげワールドですな。


 白黒にしてみました。

荒船の湯に入ります。交通手段とは裏腹に結構立派な施設。
 

入浴料600円。これもかなり良心的です。昨今の入浴施設は大体1000円しますからね。
それとネタでご当地タオルも購入、250円也。合計で850円です。
 

殿方大浴場へ。うう、脱衣所が寒いです。
先客は1名ほど。ほぼ貸切状態です。

大浴場、水風呂、ジャグジー、露天風呂、サウナの5種類です。
内湯は41℃位、露天風呂は38℃位で温めでした。
泉質は至ってあっさり、PHは7.7ですがアルカリ特有のヌルヌル感はありませんでした。
加水、加温をしているので若干塩素の匂いがしますが、まあしょうがないですね。

暖まった後は休憩所の大広間に。掃除も行き届いていてかなり広めな設定。
風呂あがりにゆっくり休めます。まずはコーヒー牛乳で乾杯。何故か白牛乳とフルーツ牛乳は売り切れ。
コーヒー牛乳も私のが最後の一本でした。
 

メニューを見ますと中々良心的な値段が揃っています。
しかしここで昼食を採ってしまうとこの後予定している下仁田とんかつが確実に食べられなくなりそうなので、
軽くサイドメニューを摘むことにしました。
  
う〜ん、どれにしようかな。やはり地の物を頂くとしますか。
今日は・・・
・みそおでん    300円
・刺身こんにゃく  300円
・下仁田ネギ天ぷら 350円
の3点でお願いします。

 
みそおでんと刺身こんにゃく。
刺身こんにゃくの辛子味噌との併せが絶品。


 
これが下仁田ネギの天ぷら。これ美味しいですねぇ。
衣がパリっと、ネギの外側がカリっと、中身がトロっとしています。
下仁田ネギならではの逸品ですな。

ここで帰りのバスの時間まで2時間近くあるので、大広間の一角に陣取りマッタリします。
知らぬ内に爆睡してました。やはり風呂で暖まった体にちょっとツマミを入れると睡魔が迫ってきますね(笑)


バスの時間が迫ってきたので外に出ます。
いつの間にか日は山の陰に落ちて、冷たい北風が吹きつけるような時間になりました。
長時間、暖房の部屋にいた身としてはこれは寒い(^_^;)。思わずイヤマフを着けちゃいました。

 
温泉の前に廃墟らしき建物がありました。相当な築年数でしょうが何かもったいないです。
まだ使えるような気がしますが・・・。
 
この家屋、中は結構広いですよねぇ。

さて下仁田駅行きのバスが来たので駅に戻ります。帰りも乗客は私一人。
町営だから運行できるんでしょうが、これ企業運営だったらとっくに撤退しているか、
土休日のみの運行になるでしょうねぇ。
今日は私が居なかったら空の状態での走行になるわけですから完全に赤字ですものね。

下仁田駅に戻り、昼食を取るために「きよしや食堂」さんへ。
ここのとんかつの味は自己保証済みなので安心して入店できます。


今日は単品でかつ丼を注文。さすがにセット物はもう入らないです。
 
どんぶりのフタが閉まらないくらい、結構なボリュームです。
大盛りもありますが普通盛りで十分ですよ。独自のタレにサッと通してあるのでサクサクしているカツです。
ご飯を固めに炊いているのもこのカツにはピッタリですね。ご馳走様でした。

・カツ丼 800円

あとはネギを買って帰るだけになりました。いつもの「カネミさいとう」さんのところに。
今日も地べた直置きの商法は健在です。これがいいんですけどね。
 

ところがここでちょっとおかしな出来事が(^^ゞ。
カネミさんのネギ、基本的に値札がついていません。店員さんに値段を聞いた所
私が相場を知らない一見の観光客だと思い結構な単価を吹っ掛けてきました。
私は大体の相場を知っているので「そりゃいくらなんでも高すぎだよ」って鼻で笑っちゃいました。
今回は500円の束を3つ買いましたけど、最初は500円の束を1500円って言ってきましたからね。
こういう商売はやっちゃいかんよねぇ(笑)。店の信用を失いますよ、カネミさん。
それに店員さんもいつもの人ではなく、見たこと無いおじいちゃんでしたから実際、どうだったんですかねぇ・・・。
まあ、逆に言えばこんな時価みたいな値段付けをしているなら、ネギだけにネギる(値切る)のも可能だったのではないかと
帰ってから思いました。まあ、欲張らない適正価格に近い相場で入手できたからいいんですけどね。

と言うより、やはりカネミさんは安い。他の観光客相手に売っている所だと、
2Lの下仁田ネギが10本で500円位します。カネミさんは2Lのネギが18本で500円でした。
やはりおみやげ屋さんとかより地元の八百屋さんですよね。

道の駅とかこんにゃくパークとかはお値段お高めの設定です。

さて、リュックがネギでパンパンになったので帰ります。
下仁田駅、帰りの車両はぐんまちゃん列車。子供が喜びそうな内装です。
  

しかし残念な事に帰りの下仁田発の列車は完全な空気輸送。乗客は私だけです。

もっとも途中からはそこそこ乗ってきて高崎に付く頃には満席でしたけどね。
そうそう、帰りに上信電鉄の改札で来年のカレンダーをもらいました。



高崎からは八高線のキハで優雅(笑)に帰ります。
シングルクロスシートも確保でき、ここから越生までのんびりします。


段々と夕暮れになってきます。平野先の山の稜線も夕焼け色に染まります。


越生に到着。ヒロキ氏に下仁田ネギを届けてから越生線、東上線で家に戻りました。
さあ、美味しいネギがたっぷりあります。
どう料理しようかな?楽しみです。


長文愛読ありがとうございました。
次回の撮影記もお楽しみに。


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