2018-02-11() 栃木県佐野市中部の旅
快晴 最高気温15℃ 西北西の風5m 湿度27%

撮影データ:PENTAX KS-2+DA17-70f4とiPhone6で撮影。
画像はクリックで拡大します。


ど〜も、良斉です。今年もよろしくお願いします(この記事が今年第一弾なので)。
さて今年最初の旅は栃木県の佐野市。ラーメンとイチゴ、厄除大師と石灰石の街であります。

実は私、今回の旅まで佐野市が石灰石の量産地とは全く知りませんでした。
市の中部には大きな製錬工場もあり、石灰石の層が何重にもなっている山々等、色々と勉強させられました。

それと高崎電車区の115系が今年の3月で引退してしまうので、もし見ることが出来たらカメラに収めてこようとも思っていました。
それで関東圏内から国鉄型が完全に無くなると思ったのですが、考えてみれば211系も国鉄型でしたね。まだしばらくは残りそうです。

あとは両毛線と来れば秒速5センチメートルですよね。来るたびに映画の中とは違う風景になりつつありますが今日も行ってみましょう。

まずは小山まで。まだ日の出前です。


乗り換えアプリどおりの乗り継ぎ時間では宇都宮線から両毛線までの乗り継ぎは出来ません。
相互のホームが離れすぎているからです。最低でも10分は欲しいですね。
しかしJRのダイヤ設定は乗り継ぎ時間が5.6分の設定。マジ厳しいって・・・。



スタートは211系で。
この柱のポスターも貼り替えられてしまいました。
以前のポスターはぐんまちゃんと115系が書いてありました。




待合室が新設された両毛線ホーム。
しかし待合室内は椅子が4席しかありません。




ここでお日様の登場。
お日様の脇に筑波山が見えます。





立ち食いそば屋の店舗は撤去されてしまいました。
アスファルトの質感違いの部分が以前立ち食いそば屋だった部分です。
まあ、宇都宮線のホームに行けば食べられますけどね。



211系ですが、これも一応国鉄型です。
元々通勤型なので115系ほどの魅力はありませんが・・・。




211系の車内にもさよなら115系の広告が。
クロスシートが無くなるのは鉄としては忍びないです。

211系に揺られ、岩舟駅を目指します。
国鉄型特有のシート下暖房がキツめ状態が個人的にはありがたいです(電気は食うけどね)。
どうもJR型の車両は寒いイメージがあるのは私だけ?

岩舟駅に到着。



今日も変わらない岩舟駅正面。




左の家屋前の自販機が無くなりましたね。



なんと券売機の横に5センチメートルノートが!



こ、これは・・・。



先日の大雪の日にここを訪れた猛者がいるようです。
意外と若い方が多いですね。
列車で来たみたいだけど、帰れたのかな。
それとも近くの納屋で一晩過ごしたとか?




販売機にほうじ茶があるのはグッジョブ!
(分かる人だけ分かればいい(^^))


ホームに朝日が差し込むとあのシーンが思い出されます。


佐野駅に向かいます。またしても211系。情報を模索したのですが、
両毛線に115系は最早1系統しか、しかも運用は桐生以西のようです。高崎に行かないと見れないかな?



佐野駅にて。




スタンプラリーのパンフレットが置いてありました。



これ、1日じゃ回れないですよね〜(^_^;)
長野原草津口と藤沢ってどんだけ遠いんだよ。
あ、新幹線使えってか?



しかもスタンプ台が改札の外・・。
車で回ったほうが効率的ですな。
まさに本末転倒www


この距離のスタンプラリーならバイクか車で回った方が遥かに効率がいいですよね。
18きっぷならまだしもまともに乗ったら運賃嵩みますよね。
と言う事で今回115系のスタンプラリーは全てパスすることにしました(改札外にスタンプとか無いわぁ・・)

さて佐野駅で東武佐野線に乗り換えます。今日の目的地は終点の葛生(くずう)です。
最果て大好きオジさんは今日は佐野市中部、東武佐野線の終点を目指しました。
 久しぶりの昭和型東武車両。

葛生駅に到着。何か随分と昔の駅だなぁというのが第一印象でしたね。しかしこれだけ乗ってもまだまだ佐野市内としてみれば中部地域。
佐野市北部は殆どが山になってしまいます。



葛生駅にて。




かつて鉱山資源を鉄道輸送していた頃、ここは大貨物ターミナルでした。
今はその空き地にメガソーラーパネルが設置されてます。
かつてはかのED5000型電気機関車が所狭しと動いていたそうな。
知ってれば撮影に来たんですけどね〜(^^)



やはりクモハは格好良い。前パンのMC車に激萌え。



ホームの柱は木造の骨組み。



ここから先で線路は終わっていますが、
廃線跡地は濃厚に残っています。
けど今日はそっち系の旅ではないので追憶の行脚は致しません。



難読駅名ですな。



駅舎は平成26年に新築したばかり。
写真左の砂利の部分は旧駅舎の跡地です。




しかし駅前は自転車預かり所とラーメン屋が1軒のみ。





表通りも何も無いです。この先300mほどにセブンイレブンとガソリンスタンドが
あるだけで、その他の商業施設は皆無でしたね。
人が歩いているのも見かけないし、みんなドアtoドアのモータリゼーション。


ここから鍾乳石のある宇津野洞窟を目指します。別に鉱山や佐野の石灰石の産出量に興味があったわけでは無く、
ただ何となく自然の中で時間が潰せれば良いなぁとここを選びました。

幸いにも洞窟入り口まで市バスが運行されてます(要予約)。
このバス、デマンド制となっており、事前に電話予約しておかないとバスはやって来ません。料金は距離に関係なく一律300円也。
目新しいシステムですが、そんなに乗客が少ないのかな?
今日は仙波会沢線(23)に乗ります。


 こんなところにも架純ちゃん。ベレー帽が可愛いね。

それにしても葛生町も廃れています。あちこちに廃屋だらけ。
もう地方の過疎化は留まる所を知らない限りで、この国は将来どうなるのでしょうか?



電気屋が飲食店になってから潰れたようです。
放置具合がいい感じですね。





こんなモダンな空き家もあります。



多分右から「葛生郵便局」だと思います。



ただ、敷地内の別棟は人の気配がしていたので、
完全な空き家ではないようです。
建国記念の旗も掲揚されています。

 

時間になり市内バスがやって来ました。案の定ワイドハイエースですね。
今日も貸し切り。この間の下仁田と同じです。

乗ること15分、洞窟入り口に到着です。



すごく過疎った雰囲気がたまらない!
ちかくに鉱泉でもあれば良いのに・・・。




すぐ向かいに石灰石の砕石場と製錬工場。
要は人間が自然の山を荒らしているだけなのですが、
スケールの大きさに驚いた私は「スゲー」としか出てきませんでした。
なんにせよ現代文明が石灰の恩恵をどれだけ受けているかを考えると
頭が上がりません。自然の恵みに感謝です。



山側は杉の花がスタンバイ中。
これが花粉を撒き散らす時期になると・・・。
ま、僕ちゃんは関係ないですけどね(^^)




駐車場から洞窟までちょっとだけ山道を登ります。



これが宇津野洞窟入り口。
展望台もあるのであとで行ってみましょう。
洞窟入場料は無料です。これ100円位取ってもいいのにと思いました。



絵で想像を掻き立てられますが、そんなには広くないです。
入場無料ですし・・。



ここで名前と市町村まで記入します。
落盤事故の時の身元確認になります。



宇津野洞窟内部。入ってすぐの部分です。



え?気がする・・・って?



典型的な鍾乳石



蛍光灯の僅かな光で繁殖しているコケたちが凄いですね。



原人岩ですが原人の横顔に見えますか?



洞窟を出て展望台に向かいます。
途中、プテリスが自生していました。珍しいですね。




このへんの山肌も石灰石。



頂上の展望台です。鉄筋ですが微妙に朽ちていて少々危なっかしいかと。



展望台から。山肌が白くなっているのは石灰石の粉末が飛散しているからです。


 


パノラマで。





洞窟の入口には地元のお婆ちゃんらしき方が居て、洞窟に関して詳しく解説してくれます。
実はここの他にも洞窟は多々見つかっているのですが、そのたびに発破で塞いでしまうそうです。
行政に報告すると調査が入り、仕事に支障が出るため文字通り闇に葬ってしまうそうです。おばちゃん、そんな話を口外していいのかい?

さて、洞窟の見学が思ったより早く終わってしまいました。
バスの時間まで2時間近くあります。う〜ん、こんな寒いところでそんなに待ってられない!
と言う事で駅まで歩きます。距離にして4.5Km、大したことありません。
 途中の廃屋。

その昔、この辺りの工場まで鉄道が走っていました。輸送能力が限界に達し、
ダンプに取って代わられた後、廃線になりました。現在では車輸送も限界になり、
地下鉄道で輸送しています。それだけ葛生地区の石灰石の産量は莫大なのです。
ちなみにここで採れる石灰は群馬県の草津町でも使われています。

で、廃線跡は今でもしっかり残っていて(駅舎等の建造物とレールは撤去済み)、
あちこちに鉄道跡を見ることが出来ます。
 不自然な道になってますので容易に想像はつきます。

 街中は石灰の工場だらけ、その後ろは採石場だらけ。

そんな場所に安易にソーラーパネルなんか設置するもんだからセルパネルの表面は石灰の粉塵で覆われています。
これでは発電量が伸びないですよね。毎日水で洗ってるのかな?
 設置場所が迂闊すぎ。誰も気が付かなかったのかな?


めんめん街道。足利の蕎麦、佐野ラーメン、葛生の耳うどん、栃木の夕顔ラーメン、八溝の蕎麦は・・・入らないのかな?

先程調べたのですが、葛生には石灰石の博物館があるという事なので行ってみました。駅から徒歩5分くらいの所ですね。
そこでふとカメラを見るとうっすらと石灰の粉塵が積もっていました。じぇじぇ( ‘ jj ’ )、こんなの町単位での公害レベルにならないのかな?
あわててブラシ付きのブロアーで吹き飛ばします。K-S2が防塵仕様で良かった。



こちらが葛生化石館。立派な施設です。こちらも入場料は無料です。
200円位取っても良い内容でした。






入り口にはT-REXがお出迎え。



発掘された恐竜の骨格展示です。
子供達に人気だそうで。



これだけ沢山の石灰石展示の博物館は初めて見ました。
なんでも良質の鉱石を求めて全国から鉱石ファンが来るのだそうです。
とても詳しい解説員の方も常駐してまして、色々と話し込んでしまいました。

この日も鉱石ファンらしき方が情報を求めて見学に来ていまして、
お目当ての情報を入手できたのか喜んで帰っていく姿を拝見出来ました(^^)。



こちらはさざれ石の塊です。
よく有名な神社などで巨石となったさざれ石はみかけますが、
こんな綺麗な状態で塊化している標本は初めて見ました。
君が代にも出てくる石ですが、
ここまでの塊になるのにそれはそれは長い年月がかかります。
さらに苔がむすのですから日本国よ永遠にと言う事ですね。

この一瞬で40億年分を見たような気がします。
どの辺り?
アノマロカリスが出てくる辺り。
カンブリア紀!
あたしハルキゲニアが好きだな。こんなの。
まぁ、似てるかも。
貴樹くんは何が?
オパビニアかな。
あぁ、目が5つある人だよね。

・・・・ってまたその話かい!?



こちらはナウマン象の骨格標本



これは屋外に展示してある鉱山鉄道時代の機関車。
大事に(屋根付き展示場)で保管されています。

   

佐野駅に戻ります。丁度お昼時間になってしまったのでどこのラーメン屋も行列が!
時間調整ということでまずはいもフライ。某グループで紹介していただいた「飯島商店」へ。



最初、営業していないのかと思いました。



店内に美味しい香りが充満中・・。



揚げたてはサクサクして美味しいですよね〜(^^)。
一本60円也。

B級グルメにしては美味しいですよね。店舗によって相当な値段のばらつきがありますので下調べが必要です。
某SAでは一本250円も取ってましたっけね(まあ、これより二回りほど大きかったがそれでもボッタクリ)。
250円のを1本食べるより、この60円のを4本食べたほうが満足度アップ!

ちょっと佐野厄除け大師まで足を延ばしてみました。
ところが大師はすごい人出。面倒くさいのでお守りだけ買って戻りました。

  家族四人分のお守り。

いよいよメインの佐野ラーメン。今日も馴染みの優華さんへお邪魔します。
先客は10人くらいで自分は行列の先頭でした。20分位並びましたね。
自分の次に並んでいた人なのですがすごく短気な人で、名前を書いてから3分位で「もう我慢できない」と名前を消して帰ってしまいました。
トイレとかが我慢できなかったのかな?


今日はチャーシュー麺と餃子。定番の美味しさで自分へのご褒美。


頂きま〜す。やはりまず最初にラーメンのスープを。
・・・・ああ、やっぱり良いねぇ。この体にやさしい透き通ったスープ。お腹が喜んじゃいますね。
豚トロチャーシューや平打ち麺との相性も抜群です。
とどめにこの餃子。やや厚めの皮でモチモチ。それでいて中の具にはしっかり火が通っていて、タレなんか無くてもそのまま食べられます。

ご馳走様でした。佐野ラーメンは私のようにさっぱり系スープが好きな方には宝ですね。
さて近所のスーパーでお土産を探します。今回の目的はイチゴ。今の時期が旬なので。
土産物屋とか道の駅では結構な値段で売っているイチゴですが、
地元の青果店とかスーパーでは結構良心的な値段で売っていますので探してみてください。
 土産屋に売っていたそば粉が石灰の粉末に見えてしまった・・・。

 

今回はとちおとめ1パックとスカイベリーを1パック購入。
新種のスカイベリーは平成26年に登録された品種でプリップリのジューシーな果実が魅力的です。
美味しい部分をぶつけないように慎重に持ち帰ります。

両毛線で高崎に向かいます。またしても211系。う〜ん。
疲れが出てきたのか気が付けば井野駅に。いや〜よく寝たな。
やがて高崎に到着。他の番線を見回しても115系は居ません。
どこからか入線してくるのを待っていようと思いましたが、時間も押してきているのでそうもいきません。
仕方なく高崎駅を後にします。さらば115系、長い間お疲れ様でした。


今日はこれにて撤収。佐野市中部は中々楽しかったなぁ。


長文愛読ありがとうございました。
次回の撮影記もお楽しみに。


撮影記トップに戻る→

総合トップに戻る→