2015-08-11()南紀旅行1日目 
晴れ 最高気温32℃ 南の風8m 湿度67%

撮影データ:PENTAX K200D+DA17-70mm f4とFA80-320mm f4.5-6.7とiPhone6で撮影。 画像はクリックで拡大します。


和歌山県の再訪を兼ねて名古屋から和歌山〜大阪と行ってきました。
まずは指定席の確保。1ヶ月前の07-11久しぶりに大宮のみどりの窓口に行きました。

可能性は低そうですが、狙うは名古屋〜紀伊勝浦のワイドビュー南紀の最前列展望席。
大宮駅みどりの窓口は朝6時には10人以上の行列が出来ていて私は14番でした。
発売時間までダラダラと時間を潰し、10時半過ぎに結果を見に行くと・・・・

あっ!取れてるじゃないか!



え?マジすか? 最先良いですね。窓口のおねーさんあざーっす!
という訳で行きのチケットは揃いました。帰りは夜行バスにするか新幹線にするか、この時点では思案中・・・。


最前席が取れるなんてこの特急、そんなに混んでは居ないのか?と帰りに自動券売機で空席情報を探ります。


え!? 買ってるのは我々だけじゃん(笑)。何かの間違いでは?
と、08-09の旅行3日前に再度確認してみました。




www! この特急、どれだけ人気無いんだよ。繁忙期の特急列車でこんなに空いている列車は初めてです。
ちなみに出発当日の画面も見てみました。



おいおいこの特急その内無くなるんじゃないのか?
繁忙期にこの乗車率・・・何か気まずい物を感じました。

さて当日になりました。帰路も新幹線に決まり、初日のウキウキ感満載で家を出ます。
まずは東京駅まで。新幹線は東京発のぞみ1号博多行き。
  

定刻に発車。新横浜を過ぎて一気に200Km以上に加速します。名古屋まで1時間20分。あっと言う間ですね。

 途中、ちょっとだけ見えた富士山。

 さすがに新幹線は満席状態。南紀1号は果たしてどうなのか。



名古屋に到着。ここでは乗り換えに30分あるので、つまみ類を補給し12番線に向かいます。
早速駅スタンプもゲット。もちろん名古屋名物のういろうです。
 
ういろう:
ねっとりした食感が特徴的で、おみやげに人気の銘菓。江戸時代から生産されるようになり、
昭和期には名古屋駅の構内やプラットホームで販売されるようになりました。
かつての新幹線の車内販売により、全国規模で有名になりました。





JR東海のキハ85系。繁忙期なので2両増結の6両編成。



ちょっと寂しいヘッドマーク。
モチーフは熊野灘と那智の滝です。



情報通りの乗車率。これで発車間際です。
繁忙期の特急とは思えません。



ガラガラのまま名古屋を定刻発車。
展望席の大迫力。駅の売店が「きしめん」。



行楽のお供はご覧のとおり。名古屋のホーム売店で購入しました。
この手羽先が美味しくて、もっと買っておけば良かったと後悔しました。
天ぷらてばさき206円、一口ういろう432円。



途中見えた三岐鉄道のED45型電気機関車。
かつての東武鉄道ED5000型を思わせるデザインです。



鈴鹿駅です。てっきりここがサーキットの駅だと思っていました。
それにしては小さい駅なので、調べてみたらサーキットの最寄り駅は
ここではなく「鈴鹿サーキット稲生」と言う駅でした。



山間部を抜ける南紀1号。
山あいが紀勢本線らしくなってきました。
やはり架線の無い地方交通線は良いですね〜。
紀勢本線栃原付近にて。



昔と変わらない紀伊長島駅。
30年前に来た時はこの駅での停車時間が30分もあり、
駅前の食堂でおにぎりを作ってもらいましたっけね。
18切符での懐かしい青春の旅でした。
ちなみに当時はEF58+旧客の長大編成でした。

 


山間部からいきなり海岸線に飛び出すのが紀勢本線の魅力です。
ここもトンネルを抜けると目の前にダイナミックな景色が広がりました。
紀伊長島〜三野瀬間にて。


 
列車は松阪駅に到着します。
ここで予約してあった駅弁を受け取ります。車両の乗車口での受け取りですが、停車時間は1分も無いのでドキドキです。
松阪駅の駅弁といえば「あら竹」さん。松阪牛を使った駅弁が有名です(ちなみに「駅弁一人旅にも登場しています」)。
調理したての駅弁なのでまだホカホカ。すぐに食べたくなりますが、まだ朝の9:15。昼食には早すぎますね。
ここでも駅スタンプをゲット。今度は松阪牛です。

松阪牛:
全国に名を馳せるブランド牛は、日本三大和牛に選ばれています。
網の目上にきめ細かくサシが入ったその肉は、舌の上でとろける極上のウマさがあります。
細かい基準をクリアした黒毛和種にしかその称号は与えられません。


その後も列車は順調に運行。熊野市の手前で11時を過ぎました。列車は11:56に終点の紀伊勝浦に到着してしまうのでこの辺で駅弁を食べます。


妻が食べたのは特選牛肉弁当。1,350円。
肉は3キレしか入っていなく、これがまた微妙に美味しくない。
これがアツアツなら良かったと申しておりました。




息子は黒毛和牛 牛めし。1,400円。
これ、松屋の牛丼みたいですよ。



私はやはりと言うか(笑)、この駅弁に手を出してしまいました。1,400円。



ヒモを引っ張ると加熱されます。。
松阪牛+アツアツの駅弁ですが我々貧乏人の舌は、
そんなに肉の高級感は分かりませんでした。

でも錦糸卵は美味しかったです。



こちらはあら竹のモー太郎グッズ。弁当と一緒に購入しました。450円。
写真は鉄ちゃんバージョンですが、他にも色々とあります

※画像は被写界深度を高めるために加工してあります。

 
なんか松阪牛の駅弁、思ったほどではないなぁ。某牛丼店と左程変わらないです。
これなら
名古屋で駅弁を買ったほうが良かったのか?と、微妙な心境になってしまいました。
大手の牛丼チェーン店があの価格であの商品を提供できているのは企業努力の賜物だと再認識しました。

さて列車は終点の紀伊勝浦目指して快走します。
新宮手前の熊野川を渡る鉄橋でこんな豪快な景色が見られました。
対岸左側の建物は天理教教会です。


 展望席ならではのダイナミックな景色。新宮〜三輪崎間にて。
 三輪崎駅にて大阪から来た特急くろしおと交換。

約4時間の旅を終え、終点の紀伊勝浦に到着。勝浦漁港のマグロと那智大社の火祭り。
結局南紀1号は終点まであの乗車率でした。むしろ手前の新宮で数名降りたので、紀伊勝浦まで来たのは数人でした。


 お世話になった南紀1号。鹿&熊飛ばしのスカートが厳ついですなぁ。





以前、熊野信仰の拠点は那智駅だったのですが、
今は紀伊勝浦駅に集約したようですね。
それと昔は「紀勢本線」だったのが今では「きのくに線」となっています。



駅前はシャッター街とささやかれていますが、どうしてまだまだ活気があります。
賑やかな駅前商店街、私は大好きですよ。
マグロと温泉マークがグッドですよ。







駅前の石碑。佐藤春夫の「秋刀魚の歌」です。マグロじゃないのか?・・・。
整備されたコリウスが綺麗です。





駅前には足湯もあります。町内には3ヶ所の足湯(後述)があり、
温泉の街だと言う事を感じさせてくれます。ここは滝の湯です。




定員7〜8名の小規模な足湯です。
写真右側の石垣は那智黒石の原石を使用しています。
それにしても町内に中国語、ハングル語表記が多いなぁ。
厳しい現実ですね。


大きな荷物をコインロッカーに預けようとしましたが既に空きは無し。
事前に仕入れていた情報どおり、旅館組合さんの荷物預かりを利用させて頂きました。

軽装仕様で街に繰り出します。まずは定番の那智黒を購入。舌の上で転がしながらブラブラと町散歩。アメウマー(゚д゚)
 勝浦漁港近く、土産の緑屋さんで購入。350円。

商店街を抜けて勝浦漁港に出てみます。目の前に立派な漁港風景が広がります。
写真は第二の足湯「鮪の湯」です。とても小規模な足湯で4人も入ればいっぱいです。
    

次に「海の湯」です。こちらは海を眺めながら足湯に浸かる事の出来る大規模に観光特化された足湯です。


2,30人は同時に浸かれるでしょうか。




足湯の部分はこんな感じです。



床にはマグロのタイル絵が。とてもお洒落です。




勝浦漁港のパノラマです。
足湯に浸かりながらの海風が気持ち良いし、
海を覗くと所々に熱帯魚がいました。

 
13:00から港内の遊覧船を予約してあるのでそちらに向かいます。






観光桟橋です。この艀自体も海に浮いているため独特の浮き沈みを感じます。
遊覧船に乗るまでちょっとドキドキ。



遊覧船2階席より。



今回はくじら号。天辺の潮吹きがお洒落ですな。
いつの間にか1階席はエアコン完備に。
とてもありがたいですなぁ。



船体側面のイラスト。田中太山先生の作画です。



勝浦漁港の冷凍庫です。
20年前よりちょっと色褪せましたかね?




奇石の1つ「らくだ岩」です。
右側が頭、左に向かってコブ、背中となっております。


実はこの遊覧船、WEB上から予約が出来るので予約しておいたのです。
沢山の人が乗っている賑やかな観光船を想像していたのですが、実際はガラガラで予約の必要はありませんでした。
閑散期でもないのに遊覧船がガラガラなのは結構寂しい物が有ります。
でも何故か後になってから名指しで700円がキャッシュバックされました。予約特典?よく分からんけどもらいました(^_^;)。

約40分の乗船を終え、町に戻ります。
レンタカーの時間までしばらくあるので「入船館」という所に向かいます。
ここは「脇仲倶楽部」という勝浦の脇仲地区の住民の皆様で活動してらっしゃる施設であり、
他にも
色々と観光誘致にと活躍されております。


入船館正面。中は無料休憩所になっておりますが、
この日は暑かったため、風通しのない室内では滞在するには少々厳しかったです。





倶楽部の熱意が感じられますな。




入船館近くの江東橋。この小漁港は入り江になっています。
町外れのような場所ですが小じんまりしていて風情があります。



ここにもビン玉が。



そして橋の袂には脇仲倶楽部特製「紋寿の湯」が。
倶楽部の方で作った足湯です。



ちょうど入り江を眺めながら浸かれるようになっています。
ここの足湯は他の3箇所に比べて硫黄分が濃く感じられました。
町内には数カ所の源泉があるようですが微妙に泉質が違うようです。
とりわけここのお湯は泉質が良く、入浴したくなりました。



脇仲倶楽部特製のビン玉ストラップです。1個500円。




色は5色あります。


 



脇仲倶楽部特製地図です。
脇仲通り周辺が細かく記されています。

 
さて脇仲通りを通って駅前に戻ります。昭和レトロ感な街並みを拝見しながらゆっくりと歩きます(街並みに見とれて写真を撮るのを忘れました)。
途中、モダンな郵便局やマグロの切り身直売所などを見かけます。直売所では箸と醤油も置いてあったのでちょっと買ってみました。
スチロールのトレイに乗ったマグロの切り身が一皿200円。安いですね。東京では1トレイで500円位しますから。
さてお味の方はどんなものかとサッと醤油をかけて頂きます。
・・・・・やはり勝浦でも安かろうは悪かろうなのですね。とにかく身が硬くてスジが・・(笑)。マグロなのにコリコリしちゃって噛み切るのに一苦労です。
まあ、200円なのでしょうがないかなと(^_^;)。

駅に戻り荷物を受け取ってレンタカーを借ります。今回は駅レンタカーではなくトヨタレンタカーにしました。
最近気がついたのですがトヨタレンタカーだと乗り捨て料金が要らないのです。
その分車のレンタル料金に反映していそうですがそうでもない。今回は和歌山駅で乗り捨て予定なのでトヨタレンタカーにしました。
借りたのはカローラフィールダーハイブリッド。HV2系のハイブリッドカーです。ガソリン代浮くかな?

まずは今日の宿「パルスイン勝浦」にチェックインします。
この宿は老舗旅館「かつうら御苑」と提携しているので御苑の温泉を利用できるのです。
大きな荷物を部屋に置いたら早速かつうら御苑にひとっ風呂浴びに行きます。
このかつうら御苑、実は20年前に泊まっているのですが、入口やら内部構造やら全然覚えていませんでした。
老舗旅館とはいえさすがに築年数が経っているので昭和の雰囲気が漂います。と言うかもう古臭いですねぇ・・・。

それと、これはどこでもあることなのですが、宿泊客と日帰り入浴客へのフロントマンの対応の格差が気になりますねぇ。
もうね、フロントマンの目つきで分かるんですよ。明らかに日帰りを見下していることが。
こちらも負い目になっている部分は若干あるので大きなことは言えないのですが、理想はポーカーフェイスですよね。顔に出してはいけないでしょうに。
 かつうら御苑の露天風呂。

 ここにも田中先生の絵が。

 浴場入口。男性と女性で随分と入口が離れています。

今日の汗を流してサッパリします。本来ならこの後宿に戻り、部屋から那智海岸の花火大会を見る予定でしたが、
沖合いの台風の影響で波が高く、明日に延期となってしまいました。せっかく花火のよく見える部屋を取ったのに残念です。

帰りに那智駅に寄ってみました。当時は那智観光の拠点でしたが現在は無人駅。
観光の拠点は紀伊勝浦駅に集約したようです。


無人駅になってしまい、改札も駅スタンプもありません。
駅名標のしめ縄も外され寂しいものです。



こちらは1983年の国鉄那智駅。
有人改札、注連縄、駅スタンプと観光拠点になっていました。
当時は特急も停まっていたんですがねぇ。


 駅舎は立派なんですけどね。

那智海水浴場に出てみます。人気の無くなった夕暮れ時の海岸線。独特の寂しさがあります。
  

 パノラマで。遠くに紀の松島が見えます。

 普通の砂浜とは若干砂が違います。どこからか持って来てるのでしょうか?

日が沈み始め、辺りが暗くなり始めたのでそろそろ夕食にします。
宿はビジネスホテルなので夕食の設定は無し。再び勝浦の町に繰り出すのでした。
今日の夕食は「まぐろ三昧那智」。まぐろ料理の専門店です。
と言っても魚介類の苦手な子供達のためにマグロ意外のメニューも置いてありますよ。
 夜6:30で行列が出来ています。
今回注文したのは・・・
・ダブルマグロ丼×2
・唐揚げ
・ポテトフライ
・冷奴
・ごぼうのスティック揚げ
・なっちゃんリンゴジュース
カムカムソーダ

・カムカムウォーター です。

どれもこれも美味しくて満足です。

写真は「ダブルまぐろ丼」。左半分が生マグロ丼で右半分がまぐろカツ丼になっています。980円。
これは美味しくてオススメ。マグロのカツなんて初めて食べましたが、意外な食感で満足度上昇!
これは単純にソースの拵えも上等なのですが、素材の良さも欠かせないでしょう。
店長はフレンチ上がりの料理人と聞きましたが、この素晴らしいアレンジに脱帽です。
これを書いている今も食べたくなってきました。ちょっと量が少ないけど女性には丁度良いかな。

ホテルに戻り、明日に備えます。花火大会の中止になった海水浴場はひっそりとしています。
明日、決行されればさぞかし賑わうんでしょうなぁ。でも明日はここから遠く離れた串本にいるので我々は見られません、(;´д`)トホホ…。

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