2015-08-13()南紀旅行3日目 
雨〜快晴 最高気温30℃ 西南西の風5m 湿度83%

撮影データ:PENTAX K200D+DA17-70mm f4とFA80-320mm f4.5-6.7とiPhone6で撮影。 画像はクリックで拡大します。


おはようございます。今日もお父さんだけ早起きです。
朝風呂を満喫すべく、起きて速攻で浴場へと向かいます。
殿方湯の暖簾をくぐります。・・・・・なんだよ〜、スリッパがたくさんあるじゃないか(泣)。

貸し切りをイメージしていたのですが、何と10人以上は入っているでしょうか、
結局は浴場の写真は撮れずに退散です。
でも悔しいので温泉成分の写真だけは撮ってきました。
 


露天風呂から見る朝日は綺麗なようなので日の出の時刻に合わせて浴場がオープンしています。
しかし今朝は残念ながら泣き出しそうな雨。というかまだ台風の影響で大気が不安定、雲にもムラがあります。

 
元カシオペアのドラム、神保彰さんも串本でライブを開いていたようです。
「毎年」と書いてあるので来年も行われるのでしょうか。

さて今日の天気予報は晴れになっているのですが現在は曇りでパラパラと雨も降っています。
時折日差しも見えますが、どうも不安定さは否めません。
 部屋から橋杭岩方面を臨む。

朝食を済ませます。朝もバイキングなのですが、これまた豪華なラインアップで食べ切れないッス。
少し中庭を散歩。日差しはありませんが台風の影響で湿度が高い。朝からムンムンしています。
 中庭からのパノラマ。この後晴れてくれることを期待します。


中庭にあるエルトゥールル号の碑です。今年の冬にこの映画が公開されるようですね。見に行こうかな?

宿をチェックアウトします。このホテル、もう一泊したかったなぁ。
今日は御坊市まで足を伸ばす予定です。結構距離もあるのでぼちぼち行きましょうか。

まずは串本駅に寄ります。本州最南端の駅です。




昔からあまり変わっていません。落ち着いた佇まいの駅です。
昔に比べるとバリヤフリーのスロープが増設されています。



こちらは1983年の串本駅。まだ国鉄なので「JR」は付いていません。
万国旗が昭和ですなぁ。






駅構内に海水魚の水槽がありました。串本海中公園への誘致でしょうか?



駅スタンプ

 

続いて駅のすぐ横にある「清月菓舗」さんへ。地元の和菓子屋さんですね。



通りすぎてしまいそうな小さな店舗です。
間口9尺くらいかな。



看板灯籠がお洒落です。この質感は銅の板金でしょうか?



ここでしか手に入らない「立岩巻」。
橋杭岩の形をモチーフにしています。


2つ購入してみました。ふっくらとした焼き皮に
薄味のこし餡が入っていて、とても上品な仕上がりになっています。
1個120円。



こちらも同時購入したプリンプリンの水まんじゅう。こちらも1個120円。

車を飛ばして串本海中公園に向かいます。
この辺りで一番大きな水族館です。グラスボートや海中展望塔も有り、観光の目玉となっております。
天気も回復の兆しを見せ、いよいよ台風一過の快晴になるかなと期待してしまいます。







入口で料金を支払います。
本日台風の影響でステラマリス(グラスボート)は欠航となりました。



6回来ると無料になるのか、すげーw


お洒落なポップが目を引きます。
「ゆ海」に注目。


海中展望塔へ向かおうとしますが、なぜか橋の手前で土砂降りに(^_^;)。


止んだかな?と再び橋を渡ろうとするとまた降ってきます。とっても意地悪な雨なのです。
途中の通路も両脇の波が高くて何だか怖い(笑)。ようやく展望塔に到着。


今日は波も高く海中も荒れているので透明度も低く、絵に描いたような海中は見られませんでした。
  メジナが波に乗って海中をプーカプーカしているだけ(笑)

 一体いつになったらスカッと晴れるのか・・・。

雨の海中公園を後にします。天候は徐々に回復しつつ有りますが、気持ちの良い晴れにはイマイチですねぇ。
すさみ町の「恋人岬」と言う所に寄ります。場所はこの辺り

ここは波と波がぶつかり合う特殊な入り江でして、雄波と雌波がくっつくことから「婦夫波観潮(めおとなみかんちょう)」と呼ばれています。



この様に波と波がぶつかり合います。写真では分かりづらいので動画を載せておきます。

この恋人岬、併設の黒嶋茶屋のご主人が管理されていて、駐車場の傍らにはブーゲンビリアも咲いています。
先代のご主人が豪州から5株ほど持ち帰ったのがここに根付き、温暖な和歌山ならではの気候に馴染んだため、
毎年のように暖かい時期には花を付けるとの事でした。南国和歌山らしいですね。


さて枯木灘の海岸線を眺めながら車は一気に白浜を目指します。
と言っても白浜に宿泊するわけではなく、昔夫婦で写真を撮った「円月島」に寄るためなのです。
国道42号線から県道34号線に入った所から白浜駅までが大渋滞。ダラダラと動けば救いはあるのですが全く動きません。
こんなのに付き合っていられないので私は華麗に抜け道へとスルーです。
ナビがあればガイドなんか無くとも方向と現在地がわかるので如何ようにも走り方は有りますからね。
案の定、一本逸れた道はガラガラで快適です。
円月島に到着。20年ぶりに見る島は「こんなに大きかったっけ?」と思うくらい巨大でした。


20年前と同じように撮り比べてみました。立ち位置が逆なのはご愛嬌。

今日の昼食は白浜の「さいかや」さん。事前情報無しでの飛び込みです。
ちゅうかどこも混んでて入れなく、たまたまそこにこの店があったので。

注文したのは・・・

・ハンバーグ定食  1550円
・とんかつ定食   1550円
・レモンスカッシュ  400円
・ミックスフロート  550円

・・・とても四人分の食事とは思えない量ですね(笑)
海鮮物に手を出さなかったのは余りにも観光地価格過ぎてガッカリしたからです。
ハンバーグ定食で1550円、海鮮物はほぼ2000円以上するので手が出ない。
さらに子供達は中途半端な時間にお菓子とか食べてるから食事時間になってもお腹が空いてない。
旅の疲れも出てきたのか食欲も若干減退気味です。お父さんだけは食欲旺盛なんですがね(^^)。

それにしても食べログで評価している人はもうちょっとCPも評価に入れて欲しいです。
値段が高くて美味いのは当たり前で、安くて美味しい店こそ高評価に値すると思うのですよ、私は。
 さいかやさん店内より。円月島を臨むロケーションは抜群ですね。

車はさらに北上します。向かうは道成寺という日高川町にあるお寺。
皆さんは「安珍と清姫」の伝説をご存知でしょうか?ご存じない方は左記のリンク先を参照して下さい。
YouTubeにも色々とアップされているのでお時間のある方は御覧ください。特に切り絵の作品が秀悦です。
他、オススメなのが大映映画、市川雷蔵と若尾文子の「安珍と清姫(1960)」。
これは話の結末こそ違いますが、一本の映画になっているので楽しみやすいですよ。
昔は「まんが日本昔ばなし」の分かりやすいのがアップされていたのですけれど、今は有料コンテンツになり削除されてしまいました。


車を道成寺参道近くの有料駐車場に停めます。普通、観光地の駐車場なら停めた後すぐに徴収員がやってきますが、
この駐車場、徴収員が居るにも関わらず一向に徴収する気配が無い。こちらから聞くのも何なのでそのまま通ろうとします。
声をかけられたら払えばいいやと思いましたが、結局呼び止められませんでした。いいのか?これで。

道成寺の参道は土産物屋さんや食堂が並んでいてそこそこ賑やかなんですよ。
小口の観光名所ですが個人的にはこの駅から参道までの雰囲気、とても好きですねぇ。



参道入口にあるお土産&食堂の店なのですが、
何ゆえ店名がこのような書体に?



息子が「ちんちん、ちんちん」と大騒ぎ!
「ち」じゃなくて「あ」なんだけどなぁ(笑)



ちょっとフォトショでいじってみましたが、
どうみても「ちんちん」(^_^;)



道成寺参道の上り階段。ここへ安珍も駆け込んだわけですな。



道成寺本堂。中には千手観音が祀られています。



「鐘巻之跡」とあります。ここにかつて鐘つき堂があり、
安珍と清姫の悲劇が起こったのでしょうか?




安珍桜。このすぐ脇に「安珍塚」もあります。



本堂の脇に立派な蓮の花が咲いていました。



この参道、本堂の奥から一直線で見えるようになっています。
なんでもご本尊様が町を見守れるようになっているとか。



さあ、名物でも頂きましょうか。



安珍さんが焼き殺された釣り鐘が饅頭と煎餅になっています(笑)



それを買っちゃう我々も・・・。1個120円。中身は普通の人形焼の様な味です。
饅頭お買い上げの方にお茶の無料サービスが有りました。
道成寺前「雲水」にて。




ちょっと道成寺の駅に寄ってみます。
ここも御坊駅管理の無人駅。混雑する時ってあるのかな?



ちょうど特急くろしおが爆走通過していきました。



名所案内ですが・・・頼むから貼り替えてくれ。



駅名標



駅の待合室にある安珍清姫伝説のパネルです。これは出会いの頃かな?



怖えよ(笑)



あ〜あ。



へえ、和歌山県最古の寺なんだ。



ここは御坊市ですが、道成寺は日高川町にあります。



道成寺駅前。小さな食堂が一件あるだけです。

道成寺駅で駅スタンプをゲット。

紀州うめ:
高級品としても名高い南高梅が栽培される紀州。
肉厚で柔らかいのが特徴で、ごはんの副菜としてはもちろん、それだけでも主役になりうる美味しさ。
薄ピンク色に咲くウメの花も可愛らしく、一面に広がる梅林は、目でも楽しめます。


車はいよいよ御坊市に入ります。のんびり海の見える地域ともこの辺でさよならですね。
これから和歌山、大阪と都市になっていきますから。

さて御坊市内にもちょっとした和菓子屋がありまして、鉄道ファンの心をくすぐる商品を扱っているのです。
そう、御坊市と言えば鉄道ファンならみんな知っている「紀州鉄道」がある場所です。
これから行くふく田さんは紀州鉄道の和菓子を作っている店舗なのでした。



ふく田さん全景
前の道路には車の駐車余地は無いですが、
店舗裏に2台分の駐車スペースがあります。



ここでもつりがねまんじゅうは売っていたのですね。
旅先では良くあるダブリですね。



紀州鉄道サブレ。
「臨港」というのは御坊臨港鉄道時代の名残です。
5枚入り600円。



こちらは「りんこー饅頭」です。
まあ、普通の饅頭ですね。ネタですから。
1個120円。


今夜のお宿にチェックインします。今日は「グリーンヒル御坊」です。
 

基本的にシングルしかない宿ですが
、和室に限り二人で泊まれます。
我々は2人づつ2組に別れ、2部屋の和室を利用しました。
和室と言うと響きは良いですが、実際は6畳一間で2人分の布団を引いたら手狭なんですけどね。
まあ、選択肢も少ないし価格も安いのでここは我慢ですね。昨日の宿と比べてはイケナイです。
御坊駅界隈は宿泊施設が少なすぎです。あまり需要が無いのでしょうか?

御坊駅前に美味しい「なれ鮨」を販売している店があるというので行ってみました。
その名も「あしべ」。
ところが・・・・・

  ストリートビューは2015年の撮影になっていました。
店は既に廃業、敷地は更地になっていて現在工事中でした。Googleのストリートビューには写っているので、
この夏の前にでも閉店したのでしょうか?

しょうがないので宿に戻りますが、その途中で御坊駅のホームに停まっている紀州鉄道が目に入ってしまいました。
夕食時間までは2時間位あるので、部屋に戻ってもソワソワと落ち着きません(笑)
・・・・・家族に断ってから一人鉄出撃開始です。今帰ってきたばかりの御坊駅に再びレッツゴー!



御坊駅。駅前は中途半端に拓けています。
色々と有りそうな無さそうな・・・。



紀州鉄道は日本一短い私鉄路線です。可愛い掲示板にちょっぴり萌え。
御坊駅はJRの管理ですが「紀州鉄道に乗る」と言えば改札はスルーできます。



御坊駅0番ホーム。
0番ホームなどと言う疎外感がたまりませんなぁ。
終わりそうで終わらない、この粘り感たまらんですわ〜



紀州鉄道のキテツ2型です。
レールバスですが、何と2軸車両です。
レールの繋ぎ目の音が「タン、タン」で終わってしまいます。
両側のバックミラーと言い、鉄にとっては激萌え各停、いや確定です。
紀州鉄道のロゴもウルトラ警備隊みたいでGOODです。



さあ、楽しい紀州鉄道の旅が始まります。と思ったのも束の間、こんな張り紙が!


じぇじぇじぇ! この暑さで空調無しですか〜。
まあ、昭和の非電化区間の気動車と思えば良い訳で、ちょこっと気持ちを切り替えれば良いだけの事ですな。
むしろ我々鉄ちゃんは窓が全開にできるので嬉しいのですが、一般のお客様は可愛そうですな。

発車までに御坊駅でのスタンプをゲットします。

紀州備長炭:
カシを高温で蒸し焼きにして作られる紀州備長炭。高い硬度で、たたくとキンキンと澄んだ綺麗な音がします。
良質な炭で調理用だけでなく、におい消しやオブジェなど、さまざまな用途で使われます。
備長屋長左衛門という炭問屋が始めました。


紀州三大果実:
和歌山の果実は、ちょっぴり甘酸っぱい!紀州うめ、紀州みかん、じゃばら。
紀州を代表する三果実は、青春を感じさせる味がします。ここに訪れたら、ぜ~んぶ味見してみたい。

列車は窓を全開のまま御坊駅を定刻発車。2軸車両の心地よいサウンドを聴きながら銚子電鉄のような揺れに身を任せます。
ジョイントの通過音が「タン・タン」ですからね。車両の真ん中に乗ってると前から後(ロングシートだから右から左か)に「タン・タン」と箱庭鉄道の様な音です。

まずは終点の西御坊まで途中の下見をしながら乗り通します。
西御坊に着いてビックリ。これ程までとは・・・。



壁がトタン鋼板の木造平屋駅舎です。
駅名標は公式のものではなく紀州鉄道友の会からの贈呈品。
トイレも工事現場と同じ仮設トイレ。黒く塗っては有りますがね。




壁と天井(一部)がコンパネで出来てます。
なんかこれなら俺にも造れそうな気がしてきました。



昔の写真が貼ってありますが、下地がコンパネのままでは・・・。
せめてクロス位経師して下さいな。
右の方で天井が凹んでるのはグッドです(^_^;)。




西御坊駅南口?



早朝のみ有人改札だそうです。
どんな感じなんだろう、見てみたいなぁ。



かつてここから先にも路線が伸びていました。
線路は残っていますが写真のように車止めが施工されています。



鉄のオッチャン、かぶりつきですねぇ(^_^;)



今日は窓全開走行。
それにしても暑いですなぁ。

 

御坊に戻る途中、紀伊御坊駅で途中下車。ここは紀州鉄道唯一の有人駅で、グッズや記念きっぷの販売をしています。
と言うより紀州鉄道の本社がここなので自然と有人駅になりますね。



ここにはかつて活躍したキハ603が余生を過ごしています。
これ、乗りたかったんですけどね。
特別なイベント日以外は内部公開もしていないそうです。
1960年製。今年で55年目です。もう鉄道博物館に入れてあげたい。



紀伊御坊駅構内。何もありません。
御坊側を撮影。




写真左側に車両基地があります。
紀伊御坊駅から西御坊側を撮影。


 




紀州鉄道唯一の有人改札。



天井は雨漏りしているようです。が、それがいい。



駅正面より。




今回はウチワとキーホルダーを購入。
記念切符は良いのが無いので見送りました。



紀伊御坊駅スタンプ01



スタンプ02



スタンプ03


 

紀伊御坊駅から隣りの学門駅まで歩きます。
と言ってもこの駅間は300mしか無いので列車を待ってるより早いのです(笑)
途中で逆方向の列車が通過したので撮影しました。
 もう夕焼け色になってきちゃった。スノーブローがお洒落ですな。紀伊御坊〜学門間にて
学門に到着。ここにはちょっと面白い物があります。



学門駅。




ホームの片隅に「学問(駅名とは「もん」の字が違う)地蔵」があります。
東向きには理由があるのでしょうか?とても見づらいです。


 



これが学門(学問?)地蔵。合格祈願のお地蔵様で、
紀伊御坊駅では合格祈念切符も売っています。

 学門駅の前に停まっていたバスなのですが、まるで三陸鉄道のようなカラーリング。

御坊駅で降りるときに写真のような紙をもらいました。
JR駅の改札を出る時に必要な様です。


紀州鉄道の短い旅はこれにて完了。文化遺産として残しておきたいくらいの鉄道です。
経営元が不動産会社で、副業として鉄道を営んでいるのでこの先どうなるかは分からないですが、
いつまでも残っていて欲しいですな。
 紀州鉄道マスタースタンプ頂きました!

夕食時間が近づいてきたので家族の待つ宿に戻ります。
今日の夕食は魚介類からちょっと離れて洋食屋さんに。
御坊市内の「ケントハウス」さん。お洒落な店舗ですね。

今回注文したのは・・・
・ササミの梅肉和えフライ
・スパゲッティナポリタン
・マルガリータピザ
・オムライス
・ジンジャーエール
・ホットコーヒー
・レモンティー
・バナナクレープ×2




ササミの梅肉和えフライの紅茶セット。
これが絶品でいくらでも食べられそうです。
このお店を選んだ事に一片の悔いなし!



お代りすれば良かったかな?


 



こちらは娘が頼んだオムライス。
これもデミグラスソースがとても美味しかったです。

今日はこれにて終了。宿に戻り就寝するのでした。
明日は和歌山城〜和歌山電鉄〜和歌山市内〜大阪(天王寺)を巡る予定です。


次 8月14日に行く→

前 ←8月12日に戻る

撮影記トップに戻る

総合トップに戻る